「塾講師のバイトって楽そう…」「時給もいいし、大学生になったらやってみたいな」
そう思っているあなた、ちょっと待ってください!
確かに塾講師のバイトには、楽な部分もたくさんあります。でも、良い面ばかり見て飛びつくと、思わぬ落とし穴にハマってしまうことも…。
この記事では、元塾講師の私が、塾講師バイトの実態を包み隠さずお伝えします。楽なところはもちろん、大変なところ、そしてやりがいまで、リアルな体験談を交えて紹介しますので、ぜひ最後まで読んで、自分に合ったバイト選びの参考にしてくださいね。
目次
塾講師バイトが楽と言われる理由を徹底解剖!
塾講師のバイトが「楽」と言われるのには、いくつか理由があります。
- 体力を使わないから楽?
塾講師の仕事は、基本的に教室内で完結します。重い荷物を運んだり、長時間立ちっぱなしで接客したりといった体力仕事はほとんどありません。授業中は座って生徒と向き合うことも多いので、体力的に楽だと感じる人が多いようです。 ただし、教室内を動き回って生徒の様子を見たり、黒板やホワイトボードを使ったりすることもあるので、全く体力を使わないわけではありません。また、長時間座りっぱなしによる腰痛や肩こりなどに悩まされる人もいるようです。 - 覚えることが少ないから楽?
飲食店のように、複雑なメニューやオーダーの取り方を覚えたり、コンビニのように、レジ操作や商品の陳列方法を覚えたりする必要はありません。基本的には、教材に沿って授業を進めていけばOKなので、覚えることは比較的少ないと言えるでしょう。
しかし、塾や指導科目によっては、独自のカリキュラムや教材を使用する場合があり、それらを事前に理解しておく必要があります。また、生徒一人ひとりの個性や学習状況を把握し、適切な指導方法を考えることも重要です。 - シフトが自由だから楽?
多くの塾では、週1日から勤務可能で、自分の都合に合わせてシフトを組むことができます。大学生の場合は、授業やサークル活動、試験期間などと両立しやすいというメリットがあります。
ただし、一度決まったシフトは、学期中や年度末までは変更できない場合が多いです。また、生徒の都合に合わせて、土日や祝日に勤務する必要も出てきます。 - 時間が経つのが早く感じるから楽?
授業中は、生徒とコミュニケーションを取りながら、常に頭を使って指導を行うため、あっという間に時間が過ぎると感じる人が多いようです。暇な時間がなく、集中して仕事に取り組めるという点で、楽だと感じる人もいるでしょう
しかし、授業準備や生徒対応など、授業以外の業務も多く、時間に追われると感じる人もいます。また、生徒の反応が薄かったり、授業がうまく進まなかったりすると、精神的に疲れてしまうこともあります。 - 周りは大学生ばかりだから楽?
塾講師のアルバイトは、大学生が中心です。同年代の仲間と気軽に話せる環境で働きたいという人にとっては、居心地が良いと感じるでしょう。 しかし、塾によっては、年齢層の高い講師や、社会人経験のある講師もいます。また、生徒や保護者とのコミュニケーションも必要となるため、年齢や立場に関係なく、適切な対応が求められます。
塾講師の仕事内容って? 授業だけじゃないの?
塾講師の主な仕事は、生徒に授業を行うことです。しかし、授業以外にも、さまざまな業務があります。
授業はどんな感じ? 集団指導と個別指導の違いとは?
塾講師のバイトには、大きく分けて「集団指導」と「個別指導」の2種類があります。
- 集団指導 複数の生徒を相手に、一斉に授業を行います。学校の授業のような形式で、黒板やホワイトボードを使って解説したり、生徒に問題を解かせたりします。生徒一人ひとりに目が行き届きにくいというデメリットもありますが、活気のある授業を展開することができます。
- 個別指導 生徒一人ひとりに合わせた個別指導を行います。生徒の理解度やペースに合わせて、丁寧に指導することができます。しかし、複数の生徒を同時に見ることができないため、一人ひとりの生徒にじっくりと向き合う必要があります。
授業以外にどんな仕事があるの?
授業以外にも、以下のような業務があります。
- 授業準備 教材研究、プリント作成、テスト作成など、授業に必要な準備を行います。生徒のレベルや理解度に合わせて、教材をアレンジしたり、オリジナルのプリントを作成したりすることもあります。
- テスト採点・成績管理 生徒が受けたテストの採点をしたり、成績を管理したりします。生徒の学習状況を把握し、今後の指導に役立てます。
- 生徒対応 授業の前後や休憩時間などに、生徒からの質問に答えたり、学習相談に乗ったりします。生徒の悩みや不安に寄り添い、学習意欲を高めることも重要な仕事です。
- 保護者対応 生徒の学習状況や進路について、保護者と面談したり、電話で連絡を取ったりします。保護者からの要望や質問に適切に対応する必要があります。
- 事務作業 生徒の出欠席管理、教材の在庫管理、請求書の処理など、塾の運営に関わる事務作業を行うこともあります。
塾講師の仕事は、授業を行うことだけではありません。生徒の成長をサポートするために、さまざまな業務をこなし、責任感を持って仕事に取り組む必要があります。
塾講師バイト、実は大変なことも…!?【元塾講師が本音で語る】
塾講師のバイトは、楽なだけではありません。大変なこともたくさんあります。
塾講師バイトの大変なところ
- 授業の準備、意外と大変… 教材研究、プリント作成、テスト作成など、授業の準備には、想像以上に時間と労力がかかります。特に、生徒一人ひとりのレベルや理解度に合わせた教材を用意するのは大変です。 また、塾によっては、独自のカリキュラムや教材を使用する場合があり、それらを事前に理解しておく必要があります。さらに、生徒の興味関心を引くような工夫を凝らしたり、分かりやすい説明を考えたりすることも重要です。
- コミュニケーション能力が必須ってホント? 塾講師は、生徒だけでなく、他の講師や保護者ともコミュニケーションを取る必要があります。生徒一人ひとりの性格や学習状況を理解し、適切な言葉で接することが大切です。 また、保護者からの質問や要望にも、丁寧に答える必要があります。時には、クレーム対応など、難しいコミュニケーションを求められることもあります。
- 生徒の将来を左右する責任の重さ 塾講師の指導は、生徒の進路に大きな影響を与えます。そのため、責任感を持って指導にあたる必要があります。 生徒の成績が上がらなかったり、志望校に合格できなかったりしたときは、責任を感じてしまうこともあります。また、生徒との信頼関係を築くことも重要で、時には、生徒の悩みや相談に乗ることもあります。
元塾講師に聞いた! 塾講師バイトのリアルな声
実際に塾講師を経験した人に、楽なところと大変なところを聞いてみました。
楽だったこと、楽しかったこと
- 生徒の成長を実感できたとき 最初は分からなかった問題が解けるようになったり、テストの点数が上がったりしたときは、大きな喜びを感じます。生徒の成長を間近で見守ることができるのは、塾講師の仕事の大きなやりがいです。
- 生徒と信頼関係を築けたとき 授業を通して、生徒と信頼関係を築くことができると、大きな達成感を味わえます。生徒から「先生のおかげで成績が上がった!」「勉強が楽しくなった!」と言われると、頑張って良かったと思えます。
- 自分の得意分野を活かせたとき 自分の得意な科目を教えることで、生徒の役に立つことができます。また、教えることを通して、自分自身の知識や理解も深まります。
キツかったこと、大変だったこと
- モチベーションの低い生徒への対応 中には、勉強に全く興味を示さない生徒や、授業中に騒いでしまう生徒もいます。そのような生徒に対して、どのように指導すれば良いのか悩むことも多いです。
- 保護者からのプレッシャー 生徒の成績や進路について、保護者からプレッシャーをかけられることもあります。特に、受験を控えた生徒を担当する場合は、保護者からの期待も大きいため、プレッシャーを感じやすいです。
- 時間外労働 授業準備や生徒対応などで、時間外労働が発生することもあります。特に、テスト前や受験シーズンは、残業が多くなる傾向があります。
まとめ
塾講師のバイトは、「楽」と言われることもありますが、実際には大変なこともたくさんあります。体力的な負担は少ないですが、精神的な負担は大きいです。
生徒の成長をサポートすることにやりがいを感じられる人、コミュニケーション能力に自信のある人、責任感の強い人に向いているバイトと言えるでしょう。
一方、時間にルーズな人、コミュニケーションが苦手な人、責任感の低い人には向いていません。
塾講師のバイトを始める前に、楽な部分と大変な部分を理解し、自分に合っているかどうかをしっかりと見極めることが大切です。