塾コマのコマ組みパラメータ調整方法

塾コマのコマ組みパラメータ調整方法

コマ組みに関して、塾コマでは連コマなどの様々なコマの割当の調整を行うことができます。具体的には、講師・生徒の連コマ、講師の1日の出勤可能コマ数の制限、生徒の科目が連日にならない制約、教室の座席数制約などです。校舎ごとにあったコマ組みを実施するために様々なパラメータが提供されていますのでぜひご活用ください。

塾コマのコマ組みアルゴリズムの基本方針としては、「コマ組み対象期間において、生徒の受講予定科目数分だけ授業を受講しつつ、講師の人件費が低くなる」割当を出力するように設計されています。

下記記載のパラメータの金額として入力する部分に関して、「その条件を1回達成する事は、入力した金額の人件費を浮かせるぐらいの良さ」があると判断し、割当を実施することとなります。

講師の1日のコマ数の上限コマ数

説明: 講師1人が1日に入ることができる最大コマ数を「講師の1日のコマ数の上限」にて設定可能です。「講師の1日のコマ数の上限のペナルティ金額」で、本制約条件を達成するための重みを金額で入力します。金額のイメージとしては、講師の平均コマ単価の1/5を目処に入力することを推奨しています。

ユースケース: 時給の低い講師が1限目から7限目まで割り当てられており、労働基準法の休憩時間確保の観点から1日4コマ以上(6時間)入る場合は、途中休憩を入れてほしい。「講師の1日のコマ数の上限」を4に設定する。

生徒の1日のコマ数の上限コマ数

説明: 生徒1人が1日に入ることができる最大コマ数を「生徒の1日のコマ数の上限」にて設定可能です。「生徒の1日のコマ数の上限のペナルティ金額」で、本制約条件を達成するための重みを金額で入力します。金額のイメージとしては、「講師の1日のコマ数の上限のペナルティ金額」と同じか、それに100~400円程度上乗せした金額を入力します。

注意事項として、コマ組対象の期間生徒の入るコマ数が多い場合(例:1週間に10コマなど)、かつ、生徒が出席できると入力した日付が少ない場合(2日など)、1日に平均5コマ入らなければならなくなるため、本制約条件を達成できない可能性があります。この場合、生徒側の出席可能日数を増やす必要があります。

ユースケース: 定期講習で生徒の授業時間が4コマ入っている日があり、生徒の負担が心配。 上記注意事項に該当しない場合は、「生徒の1日のコマ数の上限」に3と入力し、「生徒の1日のコマ数の上限のペナルティ金額」に100円など小さめの値を入力して調整します。

講師の連コマの調整金額

説明: 本パラメータでは講師の連コマをどれだけ多く設定するかを調整するために使用します。塾コマでは、基本的に人件費が低い講師が割り当てられるが、人件費が低い人だけを割り当てると、1日に1コマしか授業しない講師が大量に発生し、講師の満足度が低下する可能性があります。その対処策として、「連コマ調整の金額」で指定した金額の範囲で人件費が少し高くても連駒になるのであれば講師を連続で入れることができます。

具体的な例として、「連コマ調整の金額」に300円を入力し、講師Aの時給が1400円、講師Bの時給が1500円であり、講師Aが2,3,4限目に出席可能で講師Bが1,2,3,4に出席可能な場合を想定する。講師Bが1限目出席する場合、2限目は時給的に講師Aを入れるほうが100円安くなりますが、連コマ調整の金額で300円と入力されているため、300円以下である100円の人件費削減は無視し、講師Bを続けて入れる方針となります。デフォルトでは300円として入力されています。

ユースケース: 講師の授業が連コマにならず、バラバラに配置される。「連コマ調整の金額」に講師の平均コマ単価の1/5を目処に入力し、調整する。

生徒の連コマの調整金額

説明: 本パラメータでは生徒の連コマをどれだけ多く設定するかを調整するために使用します。塾コマでは、コマ組み対象期間において、生徒の受講予定科目数分だけ授業を受講しつつ、前述のように講師の人件費が低くなるように割当を行います。

そのため、基本的な割当方針としては生徒側の出席予定に対して、連続でコマの割当を行うようには設計されていません。

そこで本パラメータを使用する事で、生徒の連コマを確保できるように割当の調整を行うことができます。「連コマ調整の金額」として入力する金額の目安としては、講師の連コマの調整金額と同じ(講師の平均コマ単価の1/5程度)にします。デフォルトでは400円として入力されています。

ユースケース: 生徒の予定が連コマにならずバラバラに配置される。「連コマ調整の金額」に講師の平均コマ単価の1/5を目処に入力し、調整する。

生徒の科目が連日にならない制約

説明: 本パラメータでは生徒が同じ科目を連日で受講するコマ組みになるべくならないように調整する事が可能です。生徒が同じ科目を連日で受講する場合、宿題をする時間が十分に確保できず、学習内容の定着に影響すると考えられるため、本パラメータを用意しています。

注意事項として、本パラメータは他のパラメータと比較して重要度がさほど大きくないため、入力する金額としては他のパラメータよりも低めの値を設定することをオススメしています。本パラメータが大きい場合、連日にならないように配置できた時に本金額分だけ良いコマ組みとなったと判断するアルゴリズムのため、仮に1万円などと設定すると1万円分の人件費を浮かせるぐらいの良さがあると判断し、割当を実施することとなります。

ユースケース: 生徒Aの理科の科目が連日で割り当てられている。「ペナルティ金額」に100~300円程度の値を記載。デフォルトでは300円となっている。

講師の時給の調整

説明: 塾コマでは、基本的に人件費が低い講師が割り当てられますが、人件費が低い人だけを割り当てると、全体のコマ組みで特定の講師に授業が偏る可能性があります。その対処策として、講師の一覧表の「値引き金額」で指定した金額分だけ、講師の給与を変更することができます。

他の講師も割り当てたい場合、講師の時給に値引き金額を設定します。具体的には講師A(時給1200円)にコマが多く割り振られており、講師B(時給1400),講師C(時給1250)の割当が少ない場合、講師Bの値引き金額を200円、講師Cの値引き金額を50円と設定すると、講師Aと同じぐらいの割当になります(講師Aの方が出席可能なコマ数が多くなるとその分割り当てられる可能性は多く名乗るので、厳密に調整することは難しいです)