塾コマのコマ組みパラメータ調整方法

塾コマのコマ組みパラメータ調整方法

コマ組みに関して、塾コマでは連コマなどの様々なコマの割当の調整を行うことができます。具体的には、講師・生徒の連コマ、講師の1日の出勤可能コマ数の制限、生徒の科目が連日にならない制約、教室の座席数制約などです。校舎ごとにあったコマ組みを実施するために様々なパラメータが提供されていますのでぜひご活用ください。

塾コマのコマ組みアルゴリズムの基本方針としては、「コマ組み対象期間において、生徒の受講予定科目数分だけ授業を受講しつつ、講師の人件費が低くなる」割当を出力するように設計されています。

下記記載のパラメータの金額として入力する部分に関して、「その条件を1回達成する事は、入力した金額の人件費を浮かせるぐらいの良さ」があると判断し、割当を実施することとなります。

講師の1日のコマ数の上限コマ数

説明: 講師1人が1日に入ることができる最大コマ数を「講師の1日のコマ数の上限」にて設定可能です。「講師の1日のコマ数の上限のペナルティ」で、本制約条件を達成するための調整を行います。選択肢としては下記の設定が可能であり、下に行くほど、強く設定されます。

  • 設定なし:1日のコマ数の上限を考慮せずに自動コマ組を実施
  • 制約条件を非常に弱く設定
  • 制約条件を弱く設定
  • 制約条件を中程度設定
  • 制約条件を強く設定
  • 制約条件を非常に強く設定

ユースケース: 時給の低い講師が1限目から7限目まで割り当てられており、労働基準法の休憩時間確保の観点から1日4コマ以上(6時間)入る場合は、途中休憩を入れてほしい。「講師の1日のコマ数の上限」を4に設定する。

生徒の1日のコマ数の上限コマ数

説明: 生徒1人が1日に入ることができる最大コマ数を「生徒の1日のコマ数の上限」にて設定可能です。「生徒の1日のコマ数の上限のペナルティ」で、本制約条件を達成するための調整を行います。

注意事項として、コマ組対象の期間生徒の入るコマ数が多い場合(例:1週間に10コマなど)、かつ、生徒が出席できると入力した日付が少ない場合(2日など)、1日に平均5コマ入らなければならなくなるため、本制約条件を達成できない可能性があります。この場合、生徒側の出席可能日数を増やす必要があります。

ユースケース: 定期講習で生徒の授業時間が4コマ入っている日があり、生徒の負担が心配。 上記注意事項に該当しない場合は、「生徒の1日のコマ数の上限」に3と入力し、「生徒の1日のコマ数の上限のペナルティ金額」に100円など小さめの値を入力して調整します。

講師の連コマの調整

説明: 本パラメータでは講師の連コマをどれだけ多く設定するかを調整するために使用します。塾コマでは、基本的に人件費が低い講師が割り当てられるが、人件費が低い人だけを割り当てると、1日に1コマしか授業しない講師が大量に発生し、講師の満足度が低下する可能性があります。その対処策として、「連コマ調整」で設定した項目の中で人件費が少し高くても連駒になるのであれば講師を連続で入れることができます。

ユースケース: 講師の授業が連コマにならず、バラバラに配置される。「連コマ調整の金額」に講師の平均コマ単価の1/5を目処に入力し、調整する。

生徒の連コマの調整

説明: 本パラメータでは生徒の連コマをどれだけ多く設定するかを調整するために使用します。塾コマでは、コマ組み対象期間において、生徒の受講予定科目数分だけ授業を受講しつつ、前述のように講師の人件費が低くなるように割当を行います。

そのため、基本的な割当方針としては生徒側の出席予定に対して、連続でコマの割当を行うようには設計されていません。

そこで本パラメータを使用する事で、生徒の連コマを確保できるように割当の調整を行うことができます。「連コマ調整」としての設定目安として、講師の連コマの調整と同じかそれ少し強い設定にすることをお勧めします。

ユースケース: 生徒の予定が連コマにならずバラバラに配置される。「連コマ調整の金額」に講師の平均コマ単価の1/5を目処に入力し、調整する。

生徒の科目が連日にならない制約

説明: 本パラメータでは生徒が同じ科目を連日で受講するコマ組みになるべくならないように調整する事が可能です。生徒が同じ科目を連日で受講する場合、宿題をする時間が十分に確保できず、学習内容の定着に影響すると考えられるため、本パラメータを用意しています。

注意事項として、本パラメータは他のパラメータと比較して重要度がさほど大きくないため、「生徒の科目が連日にならない制約」としては他のパラメータよりも低めの値を設定することをオススメしています。

講師の時給の調整

説明: 塾コマでは、基本的に人件費が低い講師が割り当てられますが、人件費が低い人だけを割り当てると、全体のコマ組みで特定の講師に授業が偏る可能性があります。その対処策として、講師の一覧表の「値引き金額」で指定した金額分だけ、講師の給与を変更することができます。

他の講師も割り当てたい場合、講師の時給に値引き金額を設定します。具体的には講師A(時給1200円)にコマが多く割り振られており、講師B(時給1400),講師C(時給1250)の割当が少ない場合、講師Bの値引き金額を200円、講師Cの値引き金額を50円と設定すると、講師Aと同じぐらいの割当になります(講師Aの方が出席可能なコマ数が多くなるとその分割り当てられる可能性は多く名乗るので、厳密に調整することは難しいです)

相性を加味したコマ組

説明: 本パラメータでは、自動コマ組の際、相性を考慮して自動コマ組を行うかを設定することができます。

ユースケース: 生徒Aと講師Aを固定で割り当てる等の相性を加味した自動コマ組を実施したが、生徒と講師の日程が合わず、生徒の申し込みコマを全て割り当てられなかった際、生徒Aに他の講師を割り当てて、申し込みコマを割り当てたい場合に利用します。

追加コマ組における通常期間コマ(レギュラーコマ)の固定

説明: 本パラメータは、講習時のコマ組の際、通常期間のコマ(レギュラーコマ)はそのままで、講習コマを割り当てる場合に利用します。

本パラメータをONにすることで、1:1コマの再割り当てや講師の1コマ出勤の再割り当てなどで、通常期間のコマが移動してしまうのを防ぐことができます。

なお、本パラメータを利用する場合、科目マスタの設定で、「国語(通)」などの科目に対して、通常科目として登録する必要があります。

コマ組結果のメール送信

説明: 本パラメータをONにすることで、コマ組ボタンを押した後に、コマ組が完了した際に通知のメールを受領することができます。